風対策 風荷重(負圧の風)
屋上は地上に比べて風が強く、特に台風時には予想を超える風圧力がかかる場合があります。しかも、屋上緑化は積載荷重の制限から軽量化される傾向があるため、十分な固定をしなければ台風時に緑化基盤そのものが吹き飛ばされる可能性もあります。カセットないしパネル状の基盤を設置する場合は、確実な基盤の固定が必須条件となります。 また、パラペットや押えコンクリートへのアンカープラグなどの打ち込みの可否についても、事前に建築側と協議して対応する必要があります。
アンカーの設置
アンカーを打設する。
見切り材の設置
見切り材はスミダシ位置に両面接着。
押え金具取り付け
ボルトナットにより【マジカルグリーン】を挟むように連結する。
風に対する一般的な注意点と【マジカルグリーン】での対策
注意点 | 対策 |
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屋上の角部・端部は風力が強くなることを考慮して設計する | 特殊風力を考慮した設計を順守 |
高層棟直下にある低層棟の屋上ではビル風の影響を考慮しなければならない(正圧の計算となる) | 正圧の計算書に基づいた数値の順守 |
背の高い樹木や生長の早い樹木を避ける | 地被植物対応タイプの基盤カセットシステムである |
台風接近時には飛ぶ可能性のあるものの固定を厳重に行うか、一時収納を行う | 適宜対応を行う |
風荷重に見合う固定方法を行う (押え金具、アンカー、ワイヤー、接着工法、自重など) |
想定風荷重に見合った個数の押え金具にて取付 |
地被植物、マルチング、ネットなどにより土壌の飛散を防ぐ配慮をする。また折れた枝などが敷地外に飛散しないようフェンス等を設置するなどの工夫を行う | 地被植物の植栽と火山砂利でのマルチングを行う |
緑地基盤の端部から基盤下部に風が入り込まない構造とする | 基盤端部では見切り材を用いて接着設置 |
風荷重(負圧の風)とは
直立した面に風が吹くと、正面側には正圧が、壁の裏側には負圧が生じます。
このため、屋上緑化をした基盤に対しては、図のような負圧が生じ、しっかりとした対策が必要となります。