植物
市販されている大半の地被植物は植栽可能ですが、屋上という厳しい環境でも、植物が正常かつ継続して生育していくにはいろいろな耐性に優れた植物種を選択する必要があります。すなわち、耐乾性、耐暑性、耐寒性、耐風性及び耐病性等々の各種耐性のあるものです。その他にも、屋上緑化ならではの特殊環境下で配慮すべきポイントを以下に列記しましたので植物選定基準として参考にすることをおすすめします。
推奨植物
ハツユキカズラ | フィリフェラオウレア | ツワブキ | セトクレアセア |
フィリヤブラン | ツボサンゴ | ローズマリー | オタフクナンテン |
シマカンスゲ | ヘデラヘリックス | ブルーパシフィック | コーラルカーペット |
マツバギク | ツルマンネングサ |
植物選定のポイント
- 生長の早すぎるもの、風で折れたり、倒伏しやすいものは避ける(荷重オーバーや管理頻度に影響)。
- 笹類や竹類は根張りが著しく、防根シートのわずかな穴や重ねしろなどからも入り込むため避ける。
- 実のなるものは鳥などによって逸出し、実生の蔓延により、計画想定外の樹種構成になる恐れがある。
- 病害虫の付きにくい植物種で、かつ健全な苗を選ぶ。
- 植付苗は9.0~10.5VPまでとし、あまり大きな株は当初より導入しない(基盤へのなじみが悪い)。
- 植物ポット苗はルーピングしてないものを選び、時間が許す限り、生産地での材料検査を実施すると良い。
- 各種耐性の異なる植物の混植は極力避け、ブロック単位のデザインとする。
- 自治体によって、セダム類やコケ類を使用した場合、緑地面積にカウントしない場合があるため確認する。
アベリア | セダム類 |