安全対策
屋上緑化を計画する場合、積載荷重や漏水防止などの建築物に対する安全対策とともに、転落防止や枯れ枝・物の落下防止など、安全を配慮する必要があります。また、近隣や防災への配慮も大切です。
安全対策と近隣への配慮
建築物に対する 安全対策 |
積載荷重 |
植栽基盤の軽量化、軽量な資材の使用など。 |
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漏水防止 | 排水勾配、パラペットとの納まり、ルーフドレンカバーの設置。 植え込み内の排水、テラス部分の雨水排水など。 室内への雨水流入防止。(排水溝の設置、レベル差など) 防水層を傷つけない、アンカーを使用しない設置方法。 ドレンの定期的な清掃など。 |
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人に対する 安全対策 |
転落防止 | 手すりの高さを110㎝以上にする。 花壇の縁に足をかけて転落しないように十分配慮する。 ラティスも110㎝以上で、小さな子供がいる場合には、ラティスに足がかからないようなものとする。 |
落下防止 | 壁掛けプランターなどが下に落ちないような置き方、固定とする。 物が飛ばないようにしっかりと固定する。 枯れ枝や実などが落ちてケガなどをさせないように、樹木の配置には注意する。 |
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近隣への配慮 | 防音 | ウッドデッキのガタつきを防ぐ。ゴムマットなどを敷く。 |
日照 |
プライバシーの確保とともに、近隣への日照も考慮する。 |
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汚れ |
ベランダなどで、餌台などを設置する場合、野鳥などの糞が階下に迷惑にならないように注意する。 落ち葉やツル植物が階下に影響しないよう管理する。 |
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水 | 階下に水が降り注がないように水やり方法に注意する。 | |
防災 | 避難通路 | 避難通路、避難用隔壁、避難用ハッチ部分に物を置かない。 |
積載荷重
建築基準法で定められている積載荷重は下記のとおりです。屋上広場やバルコニーは一般的には住宅と同じ数値で、学校やデパートなどの建築物は事務所と同じ数値で設計されています。屋上に長期に載せられる全体積載可能な荷重は地震力荷重に屋上の面積を乗じたものとなります。例えば、100㎡の住宅の屋上では60×100=6,000㎏が全体積載可能な重量で、これ以下にする必要があります。また部分的には、積載可能な重量を180㎏/㎡前後を基準として、床材や土留め材を計画・設計する必要があります。
対象 | 住宅 | 事務所 | 百貨店等 |
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床板 | 180㎏/㎡ | 300㎏/㎡ | 300㎏/㎡ |
大梁、柱、基礎 | 130㎏/㎡ | 180㎏/㎡ | 240㎏/㎡ |
地震力荷重 | 60㎏/㎡ | 80㎏/㎡ | 130㎏/㎡ |