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屋上緑化の基礎知識

コストプランニング

予算立案のため、計画段階で緑化計画、植栽計画、管理計画に基づき、イニシャルコスト、ランニングコストについて概算コストを検討します。イニシャルコストは防水層、土壌などの基盤及び植栽、灌水装置などの緑化施設について算出します。屋上緑化では荷揚げ方法や施工方法、風対策などでイニシャルコストが大幅に変わるため、注意が必要です。長期的には毎年の維持管理コストの他に、防水改修、植物・基盤・緑化施設などの更新費用も見込んで算出するようにします。

庭園型屋上緑化のコスト

庭園型屋上緑化のコスト(イニシャル&ランニングコスト)は緑化目的、緑化内容、及び緑化の質的レベルなどによって、大きく異なってきますので一概には決められません。イニシャルコストの構成要素の主なものとしては防水層、排水層、フィルター層、土壌などの「基盤関連」、植物などの「植栽関連」、さらに土留め材、嵩上げ材、床材、マルチング材等の「諸資材関連」の3つに分けることができます。また、忘れてはならない必須のコストとして、「荷揚げ関連」の諸費用です。一方、ランニングコストはまず、緑化空間の緑化目的、緑化内容に合わせて、維持管理の水準(レベル)を設定することから始まります。この管理レベルに応じて管理頻度が決められるので、ここでもコストは大きく異なってきます。長期的には毎年のランニングコストの他に、防水改修、植物・基盤・緑化施設などの更新費用も見込んで算出しておくことも必要です。
緑化内容のうち、植栽形態による分類が最も荷重・コストに連動するため、建築構想・緑化構想段階での調整の目安として、概略の緑化用荷重(最小値、一般値)と概略コストを表にしました。この数値はあくまでも計画構想段階での荷重、予算確保上の概算値であり、実施に際しては詳細を詰めて計画し、積算する必要があります。

植栽形態における屋上緑化荷重及び概算費用(200㎡以上の場合)
植栽形態 概略屋上緑化荷重 概算コスト
緑化を行う場合の複合荷重 ㎏f/㎡
(人工土壌で灌水を行う場合)
概略造成費
(土壌厚最小値での試算)
概略管理費
(土壌厚最小値での試算)
最小値 一般値 円/㎡ 円/㎡/年
高木 400 1,000 100,000 5,000
中木 300 500 60,000 4,000
低木 250 400 40,000 3,000
草本 200 300 30,000 3,000
芝生 120 250 20,000 2,500

 

屋上緑化と一般地緑化との施工コストの違い

当然のことですが、諸資材を屋上まで上げる分と、屋上には十分なスペースを確保できないので、それに伴う分のコストアップが生まれます。
●運搬・荷揚げのためのコスト
荷揚げ 屋上と地上でそれぞれに諸資材を上げる人員が必要です。工事の規模にもよりますが、地上部で2~3人、屋上部で4~6人程度は必要です。それ以外にクレーン車、玉掛けをする人、クレーンに指示する人、作業周辺で安全を確保する誘導員等、通常では必要のない人員が掛かってきます。
●屋上での狭い資材置き場のためのコスト
限られたスペースでの屋上緑化の場合、仮置きスペースがなかなか確保できないため、資材の搬入も小ロットにならざるをえません。そのためどうしても、運賃コストもかさんできます。また、積載荷重や、建築物を傷める問題から、現場の直近に資材がおけず、資材の小運搬が多く生じます。このような理由から、地上部に比較して施工費がアップしてきます。
●養生材の使用と廃棄物処分費のコスト
屋上に使用される諸資材は多くの場合、梱包されて現場に搬入されます。従って、残材などの処理費用も地上部の緑化より増加します。また、既存建物の緑化などの場合、通路やエレベーターの養生が必要となります。

タイプ マジカルグリーン マジカルグリーン MGR
初期費用 セダム (灌水なし) 23,000円/㎡
地被類 (リュウノヒゲ程度、灌水あり) 40,000円/㎡
(材工、施工面積 200㎡以上)
セダム (灌水なし) 18,000円/㎡
芝 (コウライシバ程度、灌水あり) 31,000円/㎡
地被類 (リュウノヒゲ程度、灌水あり) 35,000円/㎡
(材工、施工面積 200㎡以上)
維持管理費 セダム (灌水なし) 1,500円/㎡
地被類 (リュウノヒゲ程度、灌水あり) 2,500円/㎡
セダム (灌水なし) 1,500円/㎡
芝 (コウライシバ程度、灌水あり) 5,000円/㎡
地被類 (リュウノヒゲ程度、灌水あり) 2,500円/㎡
緑被率 初期80~100%(植物により異なる) 初期40~60%(植物により異なる)
製品写真 マジカルグリーン MGR
側面図 露出防水の場合と押えコンクリートの場合 露出防水の場合と押えコンクリートの場合