植栽地土壌の性状
樹木を支持するには反力となる土壌性状の確認が重要です。
一般外構植栽地の土壌と異なり、屋上緑化の場合は軽量土壌の製造メーカーや製品によって地盤のせん断力が大きく異なります。ポイントとしては使用する土壌の比重と土壌性状の事前確認を行い、樹木支柱を適正に選択することが大切です。
土壌性状の違いは、粘性土の場合は八掛け支柱を地盤に打ち込んでも簡単には抜けませんが、砂質土ではあっさり抜けてしまうことでよく理解できます。しかし植物には適当な排水性能が必要なため、粘土のような土壌では植物は枯れてしまいます。従って、支柱支持力と良好な生育が期待できるバランスのとれた土壌が本当の良い土壌であるといえます。
土壌の種類 | 計算分類土壌性状 | 比重 |
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黒土・赤土・鹿沼土・畑土・関東ローム | 粘性土 | 1.5前後 |
真砂土・川砂 | 砂質土 | 1.8前後 |
鹿沼土系・浄水ケーキ系 | 粘性土 | 0.8~1.1程度 |
れき系・パーライト系・軽石系 | 砂質土 | 0.6~1.1程度 |