畑の土を調べてみよう
といっても、土壌分析をするには、時間もお金もかかります。そこで、単純でわかりやすい方法で、基本部分を調べてみましょう!
土の色と特徴について
黒、褐色の土壌が適しているが、土壌改良も必要になる。
赤・黄色の土壌は、土壌改良を施すことにより、使用できる。
青色の土壌は、時間をかけなければ、使用できない。
土の色 | 特徴 | 肥料分 |
---|---|---|
黒・褐色 | 一般的に黒土と呼ばれ、腐植の多い比較的肥沃な土。ただし、特殊な場所(干拓地など)を除く。 | 比較的肥沃である。 |
赤・黄色 | 一般的に火山灰土と呼ばれ、酸性土壌が多い。 | 肥料分(有機分)がほとんどない。 |
青色 | 還元土壌と呼ばれている。空気が触れることなく、締め固まった土が多い。 | 栽培土壌としては使えない。 攪拌(耕運)を繰り返し行い、酸化させなければ使用できない。 |
土性について
土を少量の水で湿らせ、人差し指と親指でこね合わせ、その感じで砂と粘土の量を判断する。
栽培には、砂壌土・壌土・埴壌土が適している。
区分 | 記号 | 粘土含有量 | 状態 | 保水 | 透水 |
---|---|---|---|---|---|
砂 土 | S | 12.5%未満 | すぐ崩れる | ||
砂壌土 | SL | 12.5%〜24.9% | 棒状にしにくい | ||
壌土 | L | 25.0〜37.4% | 鉛筆位の太さに出来る | ||
埴壌土 | CL | 37.5〜49.9% | マッチ棒位の太さに出来る | ||
埴土 | C | 50.0%以上 | こよりの様に細く出来る |
土壌硬度と透水性について
記号 | 親指による判定 | 根粘り・乾燥 |
---|---|---|
S | 自由に入る | 乾燥に注意 |
SL〜L | 力を入れると親指の付け根まで入る | 最適 |
L〜CL | 力を入れると親指の半分程入る | やや硬いが根は伸びる |
CL〜C | 力を入れても入らない | 根は伸びるが伸びは悪い |
C | 入らない | 根は入らない |
pH
pHは水素イオン濃度を表すもので、中性の7.0を基準に、これより濃度が高い(数値が低い)場合は、「酸性」、濃度が低い(数値が高い)場合は、「アルカリ性」を示しています。 植物の種類により、酸性を好むものと、アルカリ性を好むものがあり、養分の吸収に大きく影響するため、必ず調べましょう。
(pHの調べ方)
- 精製水5:土壌1(容積比)にて良くかき混ぜ、1時間程度放置する。
- リトマス試験紙を液に浸ける。
- 色見本と比較し、判断する。
(測定器具も市販されているが、リトマス紙は安価で取扱いも容易である)