壁面緑化の基礎知識

維持管理

壁面緑化の維持管理にあたっては、管理目標、管理グレードを定めた管理計画を作成するとともに、作業体制の確立が必要です。実際に維持管理作業を行うにあたっては、点検・調査を行い、不都合箇所の発見と対処法の検討を行うとともに、管理作業の時期、程度などを検討します。

維持管理のポイント

排水口の目詰まり 排水口の目詰まりが起こると、滞水により急激に植物生育が悪化します。また、根づまりによる植物生育の悪化も起こるため、これらの兆候が見られる場合は早急に対処します。
自動灌水設備 電源・動作 給水・電源の確認、灌水コントロール機器の作動状況確認、灌水装置吐水部分の作動確認を行い、不都合があれば補修・改修を行います。
※灌水装置に異常時の警報装置がない場合は基盤の厚さが薄いものほど点検の間隔を短くします。
タイマーの設定 タイマーの設定変更が計画通り行われていないケースが多く、萎れ・枯損や不要な水使用に繋がるため注意します。
元栓 他の設備業者などが工事を行なった後に、灌水用の元栓を開けず閉めたままになったために枯死に至った例が非常に多く、点検時には必ず通水の確認を行います。
舗装面の汚損 壁面緑化下部に舗装面がある場合は、灌水の水が舗装面を流れていないか、花ガラ・害虫のフンなどで汚れていないかを点検・調査します。
植 物 生育状況、病害虫、
雑草
植物生育状況(不良・過多)、枯損、病害虫、予定伸長量との差、面的な穴・粗部分、予定地外への侵入、雑草繁茂、不都合な実の存在などを点検・調査します。誘引、剪定・刈込み、間引き、施肥、病害虫防除、除草などを実施するか否か判断し、実施する場合はその時期、方法・程度を決定します。
通行、日照、通風、
見通し 
植物が生長し、通行、日照、通風、見通しなどに対する障害が発生した時に、その都度緊急に障害を除去する手法を検討し作業を指示します。また、植物の過大生長、更新樹齢への到達、もしくは病害虫などによる機能低下等の場合に伐採、抜根、移植、補植、土壌交換などの手法を検討し作業を計画します。
取付高さ 最上段部 最上段への管理可否を計画時より検討しておくことが必要です。
作業車両 どの種類の作業車両なら入れるか、事前検討を行います。

ローコスト・メンテナンス

「手間のかからないメンテナンス」を作り出す3つのポイントは、
①日照条件などを含めた設置場所と導入植物種との相性などの「適切な計画、設計、デザイン」
②「極力基盤が厚く、トラブルの少ない基盤システム」を選択することで、植物ストレスを少なくする。
③維持管理分野にて、「プロによる確実な点検実施とその早期対応」を図る。
以上の3点が三位一体となって初めて「手間のかからないメンテナンス」の状況が生まれ、結果として「コストダウンの実現」につながります。

維持管理

マジカルグリーンのメンテナンス

フォルティナグリーンのメンテナンス