工事区分
マジカルグリーンの工事区分
壁面緑化工事において、受・発注者双方で事前に確認を必要とする大事なポイントは、施工に際しての工事区分です。どこまでが建築側の施工範囲で、どこからが緑化事業者の施工範囲なのか、明確に事前打合せをしておく必要があります。基本的には、緑化工事区分としての施工範囲は下図の緑色の部分のみで、それ以外は建築工事区分(灰色の部分)の施工範囲となります。下地架台や側面化粧パネル、水受けといなどは建築工事区分となり、灌水システムは2次側のシステム設置が緑化工事区分の扱いとなります。
下地架台 (建築工事区分)
壁面緑化の施工では、工事前の十分な調査検討の実施と準備期間を確保することが重要で、建築側の構造検討や植栽パネル(カセット)あるいは植栽プランターの躯体などへの設置方法に関する検討が必要です。特に、壁面緑化用の下地取付としては外壁に取付けるのか、あるいは鉄骨壁とするのかを区分し、外壁取付の場合も外壁構造によって異なり、大別してRC壁とそれ以外に分けられます。
【マジカルグリーン】の下地架台設置は基本的に建築工事にてお願いしていますが、外壁仕上材によって架台取付方法が異なります。ALC壁では貫通ボルト、RC壁ではあと施工アンカーを用いています。
一方、鉄骨壁の場合はアングル梁を下地として取付を行います。上部アングルと通しアングルの規格は、【L50×50×t4.0】で、構造計算による柱間隔は、2.0mまで間隔をあけることができます。
側面化粧パネル (建築工事区分)
商業施設や目立つ場所にある壁面緑化では、側面の美しさやセンスが求められます。
カセットの端部や側面が気になる時は側面処理として化粧パネルを用いる例があります。
水受けとい (建築工事区分)
余剰水を排水する設備として、水受けといがあります。
壁面緑化では排水処理が、トラブルの原因となることが多くあります。
壁面カセット型の余剰水を受け取り、スムーズな排水を行うためには、十分な排水装置が必須です。また、排水量は降雨強度22.5mm/h相当となります。