コープ共済プラザ
国内最大級の緑化面積
この壁面緑化は、建物全体を環境装置としてとらえて計画され、緑化・環境技術と建築デザインが密接に融合した国内最大級1,800㎡規模の画期的な壁面緑化といえます。植物選定にあたってはモックアップによる実証実験を行い、ツル性植物の特性や各パーツの設置間隔、配置等を検証し、季節ごとに特徴的な花が咲くように配置しました。
デザイン性と汎用性にこだわった「グリーンブラインド」
「グリーンブラインド」は、各階バルコニーに連続した植栽帯を設け、ワイヤー鎖樋など外装デザインを構成する複数の登はん支持材に常緑ツル性植物を登はんさせた壁面緑化です。上部から葉面灌水を行い、気化冷却効果をより高めました。自然風を取り入れるため、窓は開閉が可能。バルコニー先には、東西約3,700本のワイヤー鎖樋を設置しました。鎖はいくつかの改良点はありますが、基本的に既製品、規格品にこだわり、導入のハードルを下げることで、多くの建築で採用しやすいことを考えました。「グリーンブラインド」により、居室への日射遮蔽、並びに日射熱取得の軽減・気化冷却効果を図ることで南西に広がる明治神宮外苑からの夏場の冷風も取り込み、都市環境の負荷軽減を図っています。また、室内のオフィスワーカーは日常的に「グリーンブラインド」の効果を享受でき、知的生産性の向上や癒しに貢献しています。
環境負荷を抑制する高度な環境配慮技術
8階建ての東西ファサード2面に渡り、「グリーンブラインド」を設置し、環境配慮オフィスの象徴的な外観を構成しています。外装に大規模で先進的な壁面緑化を設置するとともに、自然換気+ダイレクトナイトパージなど随所に環境負荷を抑制する高度な環境配慮技術を採用しています。屋外熱の環境解析シミュレーションを行うと、壁面緑化の表面温度は外気より2～3℃低いことがわかりました。建物単体への冷却効果のみならず、建物周辺への温熱環境改善にも貢献しています。また、壁面緑化設置により、幹線道路からの粉塵、騒音等の軽減効果も期待されます。
施工例
商業施設
